ここしばらく随所で言っていた話があったんですが、
同じことをほどよい分量で書いている方がおられたので、転載する次第です。
誤訳や拙い箇所など多々あるかと思いますが、用途があって時間が限られていたのでご容赦ください。
Stop Spending So Much Time In Your Head
https://medium.com/swlh/stop-spending-so-much-time-in-your-head-76b62942f878
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タイトル:
「頭の中で長い時間を無駄にするのはやめなさい」
全思考の99%は無駄なのに、それがまだあなたの人生を支配している。
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私はあなたを知りませんが、あなたについて知っていることがあります。
あなたは自分の頭の中で多くの時間を費やしていることでしょう。
思考、心配、ストレス、恐怖・・・何と呼ぼうとかまいません。
没頭した状態とでも呼びましょう。で?
あなたの思考の99%は無駄なのです。
ウィリアム・ジェームズ[訳注1] いわく:
「非常に多くの人たちが、考えているつもりでただ自分の偏見を整理し直しているにすぎない」
私はこれまでの人生で、実用的なものに夢中になってきました。
実用的な哲学、実用的な知識、実用的な本、実用的な仕事、そして実用的なアドバイス。
この考えは、19世紀のアメリカで始まった哲学的伝統であり、プラグマティズム[訳注2] から来ています。
ハーバード大学の教授であったチャールズ・サンダース・パース[訳注3]は「プラグマティズムの父」とされています。
しかしこの哲学を本当に定義したのは、医師から哲学者になった、ウィリアム・ジェームズでした。
思考・心配・ストレスについて、ウィリアム・ジェームズはこう言います:
「ストレスに対する最大の武器は、ある考えを絶って別の考えを選ぶ能力である」
プラグマティズムでは、心はツールであると信じています。
心はあなたに対立するのではなく、あなたのために働くべきです。
自分の心を従えられない人には、それが可能だとは信じられません。
そうした人たちは「どうしても考えてしまうんです」と言うでしょう。
でも、それは十分訓練することができるものです。それはスキルの問題なので。
言い換えれば:
あなたは自分が何を考えるかを決めることができるはずです。
また、考えない、ということができるはずなのです。
これは、あなたが人生で学ぶことができる、最も重要で最も実用的なことのひとつです。
このスキルを学ぶ以前、私は延々と自分の頭の中で時間を費やしていました。
「自分がどれくらい考えているか」を考えてみてください:
・上司は何を考えているんだろう?
・ミスしてクビになったらどうしよう?
・あの人に好かれてるかな?
・あの人は俺のことを気にしていないのかな?
・俺っていっつも失敗してるな…
・なんでこんなクソな人生なんだろう
・人生がつまらないとか意味がわからない
・ガンになったらどうしよう
・仕事なんかどうでもいいですが、何か?
・全然終わらない…何が悪いの…?
こうしてリストは続いていきます。
本当にくだらない。
心配ごとを聞いて帰ってくるのはこんな感じのことです。
こうした考えが、あなたに何をもたらすか知っていますか?
罪悪感、怒り、苦しみです。
ではここで質問です:
あなたの考えには実用性がありますか?
ある?待ちますよ。答えられない?でしょうね。
思考の99%は無駄ですから。
どっちが実用的ですか?:
1. 問題を解決する方法について考える
問題というものは、未回答の質問です。
問題をどう解決するかということに頭を使って考えましょう。
そういう人が地球上にたくさんいるんです。
2. 知識を理解する
知識を吸収して、人生・キャリア・仕事・人間関係などを改善するために、
その知識をどう使うことができるを考えてみよう、ということです。
これだけです。他のことは思考から無視できます。
でないと、メンタルがやられてしまいます。例外なく誰もがそうなります。
また、あなたはおそらく、人生に迷うほど多く考えています。
今朝起きた時、朝日か雨音に気付きましたか?コーヒーの匂いに気付きましたか?朝食に食感を感じましたか?
答えがノーであるなら、間違いなくあなたは自分の頭から抜け出す必要があります。
思考を止めて感情を起動しなさい。
今あなたはこう考えているかもしれません:
「無駄な考えを止めるためにはどう訓練したらいい?」
意識することです。
そこがスタート地点です。毎回迷うたびに気をつけてください。
自分の脳を観察してください。
自分を外から見ていま自分が考えている狂気の沙汰を観察してください。
判断してはダメです。自分がバカだと思ってもダメです。それはもう考え始めているので。
いや、あなたがしたいことは、自分自身にこう言うことです:
「はいおりこうですねー。さて、現実に戻ろうか。」
「思考を変えることができれば、人生を変えることができる」 ウィリアム・ジェームズ
あなたは現実に戻っていますか?
自分の目がこの文章を読んでいるのを感じていますか?
スマホを手にする感触がありますか?
この情報を、自分の人生にどう応用しようかと考えていますか?
すばらしい。あなたはいま自分の心を「使って」います。
そして他の方法など無いのです。さあ、自分の頭を使い続けていきましょう。
なぜかと言えば:
これはこの世で一番強力なツールだからです。
・・・
註1:
ウィリアム・ジェームズ
註2:
プラグマティズム
註3:
チャールズ・サンダース・パース
・表記は Wikipedia に拠る
・原文には Charles Sanders Peirce, who was a Harvard professor とあるが、Wikipediaを見る限りでは教授であったことは無いのでは?